ゴルフは最小打数でカップにボールを入れるゲームである。ゴルフ人口の7-8%がシングルプレイヤーと言われ、アマチュアではなかなかその技量には辿り付かない。また、紳士のスポーツとも言われマナーを大切にするのは御存じの通りである。
先日同伴したプレイヤーは若い頃は上級者だったと聞く初老の方で、穏やかなゴルフでフェアウェイの真ん中を堂々と歩き静かである。プレイも決断が速く相手のナイスショットを控えめに褒めるのを忘れない。相手のプレーも同時に目配りしているのだ。大変気持ちの良いプレイヤーだった。ゴルフに風格を感じた。ゴルフの技量とはスコアでも技術でもなくこの様な所作のことを言うのだ、とその時改めて気付かされたのである。
自分のスコアに躍起になり相手のことを見る余裕もなく、プレーが遅くミスショットに腹を立てる。ゴルフスウィングの練習には熱心で時々素晴らしいスコアを出すこともあるが、良いところで崩れてしまう傾向がある。ああ、嫌だ、嫌だ、自分のことかも知れない。
昔はその人とビジネスが出来るかどうか、ゴルフを一緒に回って判断する、と言う習慣があったと聞く。ゴルフの技量とは、シングルプレイヤーでもスウィングの理論家でも美スウィングの持ち主でもなく、丁寧で気持ち良いゴルフマナーを持つ人の器量のことであったのである。
そしてこれはビジネスでも同じ事なのかも知れない。
最近のコメント