誤解を恐れずに言うと、もっと上手く甘えられたら私の人生も変わっただろうに、と思う事がある。「甘えの技術」と言うものがあり、あまり本などには紹介されていない。先天的に備わっている人も後天的に確信犯で身に付けている人も双方存在する。最初に相手の注意を惹き、嫌味なくこちらの要求を相手に示唆して何となく通してしまう、仮に通らなかった時もあっさりと引き下がり次のチャンスを窺う。その一連の動きや所作が男性は男性なりに、女性は女性なりに愛嬌があるのである。
私は無器用なので何となくぎこちないが、自然におおらかに相手を和ませる働きもあるから始末に悪い。相手は甘えられた側に貢献出来たことが嬉しく、甘える側も貸借り勘定には敏感で、「この前はどうも」とちょっとした心付けを忘れない。大変優秀で努力も怠らず実績も積み上げて来て皆の人望もありながら、もう一つ大成しない方々も多くいらっしゃる。経営学もグローバルビジネスも大変重要なのだが、適所で「甘えの技術」を駆使出来ないとなかなか世の中は上手く回らないのでは無いか、と最近疑っているのである。
最近のコメント