閑話休題。
ロードバイクを始め6か月が経過した。事後報告である。実はその間、あるゴールを設定した。(後出しじゃんけんの様で恐縮だが・・・)
①ツール・ド・フランスの選手達はあの過酷なスポーツのどこに喜びを感じているのか?
の一端でも知りたい。
②ロードバイクの一般競技に出場し、のろくとも完走してみたい。
③タイムトライアルだけでなく、ロードバイクの楽しさの深淵を垣間見てみたい。
自分なりに「調査」をし「ロードバイク」を選び、トレーニング方法や様々な技術を学び「仮説」を立て、自分の衰えつつある体力と気力をカバーする為にはどうしたら良いか?を考えて「検証」してきたつもりである。
まず、良き「メンター選び」である。これが最も難しいのではないだろうか?自分の場合幸いにも、紹介されたある自転車屋のご主人との巡りあわせが良かった。彼は、欧州で活躍された元プロの著名なサイクリストのメカニックを長年やって来た方で、人柄良し、恰幅良しで、素人に優しい方であった。そして、何か非体育系人材で、のんびりしているのである。
土日に自由参加の練習会を催していて、様々なコースに連れて行ってくれる。一貫して楽しくないものは続かない、という主義である。当初はまさに技術、体力、マナー、自転車を含め初心者である自分を、気長に待っていてくれた。そしておだてるのがとても上手い。50歳を超えて意外にマジで取り組む小職が珍しかったのか、大変面白がってくれたものである。もう一人メンターがいる。それはツール・ド・フランスを7連覇した、ランス・アームストロングという選手である。彼のビデオは擦り切れるほど見た。
何か皆に乗せられているうちに、10月にはロードバイクの2大会に出場してしまった。
一つは「グランフォンド八ヶ岳」、一つは「富士チャレンジ200」である。前者は、110kmの山岳地帯を巡るトライアルなのだが、約60%がヒルクライムという経験者でも過酷なレースである。15km程の連続上りの坂が3本存在しており、勾配もきつい。下りも半端では無く優に時速50km~60kmで下るのである。後者は、富士スピードウェイを借りきり、一週5km弱のコースを22周する100kmの
トライアルに出場した。これはどちらかと言うと、スピード重視しそれをどの位継続出来るのか?という競技である。・・・自分としては一杯、一杯だったが二つとも完走はした。上記の3つの目標もそれなりにだが体得した様な気がする。
完走してまず思ったのだが、上には上があるという事である。クラスの存在である。初心者クラス、中級クラス、上級の選手層、プロ級、ワールドクラスと、ピラミッドの階層構造が彷彿とされ、ワールドクラスの頂点に立っているのが、ランス・アームストロングなのか・・・
こんな当たり前のことか、と思われるかも知れないが、そうなのである。
そうだろうと想像している段階と、実際に一緒に力比べをしてみて打ちのめされるのでは、やはり違うのである。それと副産物として、体重や体脂肪がかなり減った。顔も少し小顔になった。(笑)
何よりも、体力、気力の循環というか、運動不足による鬱体感が無くなり、考え抜いた上で悩んでも仕様が無い事にはくどくど悩む事が無くなった。やっている際中は頭が空っぽになるのである。実はこれが一番の収穫かもしれない。
ちゃんと学ばないとある意味、裸一貫、危険なスポーツなので、皆さんに是非お勧めしたいとは思わないが、体育歴もチャレンジ精神のあるのだが、抜本的に運動不足の諸兄、ストレスが多く時には頭をからっぽにしたい方々には、良いかもしれない。
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